急激に老化する年齢が2回あるそうです。
2025/06/15
老化は穏やかではありません。
米スタンフォード大学の研究チームの論文が、
科学誌「Nature Aging」に発表されています。
今回のブログの内容は、
この研究論文の内容を一部引用して、
書きました。
人間の老化は、徐々に進むのではなく、
年齢的に2回の急激な加速時期があるそうです。
その年齢は44歳と60歳。
ドキッとされた方はいませんか?
有名な科学誌に発表された研究結果なので、
信憑性は高いと思います。
内容としては、
25歳から75歳の健康な男女108人を対象に、
数年にわたって血液、皮膚、排泄物などのサンプルを採取し、
分子レベルの活性を測定。
結果として
44歳前後:
カフェイン、アルコール、脂質の代謝や、
心血管疾患に関連する分子の量に
大きな変化が見られた。
60歳前後:
免疫、炭水化物代謝、腎機能に関わる
分子の量に変化が現れる。
また、皮膚や筋肉の加齢に関連する
分子の変化も観察される。
老化の加速:
これらの変化は、老化に関連する
分子の劇的な変化として現れ、
身体機能の低下や疾病リスクの増加に
つながる可能性があるそうです。
分子レベルでの変化といわれると、
ぐうの音も出ませんよね。
という事は、
仕事のペースなど、
同じ生活パターンを取っていては、
健康的な生活を維持するのは、
難しくなるという事ですね。
年齢と体の変化を理解して、
心身のケアをしながら、
仕事も含めた生活様式を、
適応させて行く必要が、
あると思います。
60歳の定年や再雇用は、
老化の加速時期にあわせた、
働き方なのではないでしょうか?
(私は、40歳で以前の
自動車整備の仕事を断念して、
その後鍼灸師の道を選びました。
今考えると、
年齢的には合っていたのかも。)
その前の、
最初の老化の加速時期の44歳で、
ムリをし続けると、
その後の人生に、
大きな負荷を与えてしまうことに、
なるのではないでしょうか?
カフェイン、アルコール、脂質の代謝や、
心血管疾患に関連する分子の量に、
大きな変化が現れると発表されていますが、
アルコールの代謝は簡単に理解できます。
やはり、年齢と共にお酒は控えめに、
という事ですね。
カフェインも代謝が必要で、
許容量がある事は、
ご存じだと思います。
薄めのコーヒーで、
1日2杯くらいまでだという、
データもあるそうです。
お酒もカフェインも、
代謝量には個人差がありますが、
特に日本人は、欧米人に比べて、
代謝量が少ないようですね。
脂質の代謝ということは、
太りやすくなるという事でしょうか?
4つ目の、心血管疾患は、
恐いですよね。
確かに心筋梗塞は、
50代から急激に増えますし、
44歳から予防対策を取らなければ、
いやいやもっと前、
40歳くらいから対策しなければ、
いけないような気がします。
とにかく、
知らずに過ごすのと、
知っていて対策するのでは、
大きな違いが出てしまうので、
あらかじめの対策が、
必要になると思います。
でも、過剰に気にしすぎるのは、
ストレスになって良くないので、
前向きな気持ちで、
対策を取ってゆくのが、
良いと思います。
小さな積み重ねでも、
のちのち、大きな差になって、
現れてくると思います。
健康維持や免疫力アップの相談など、
お気軽にお問い合わせください。
小さな積み重ねのお手伝いを、
したいと思います。
論文タイトルと詳細情報
正式タイトル:Nonlinear dynamics of multi‑omics profiles during human aging
雑誌:Nature Aging
掲載日:2024年8月14日
著者(メイン):Xiaotao Shen, Chuchu Wang, Xin Zhou, Wenyu Zhou, Daniel Hornburg, Wenyu Wu…Michael P. Snyder ら ndtv.com+10nature.com+10pubmed.ncbi.nlm.nih.gov+10scientificamerican.com+2en.wikipedia.org+2nad.com+2
DOI:10.1038/s43587-024-00692-2 nature.com+2pubmed.ncbi.nlm.nih.gov+2nad.com+2