自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスと、切り替わりが大切です。
交感神経の強すぎる状態が長く続いたり、副交感神経の強すぎる状態が長く続くと、身体や脳に不調をきたします。
朝に交感神経優位になって活動的になり、夜には副交感神経優位になり、身体や脳の状態を修復・調整する。
交感神経と副交感神経の、適度なバランスと切り替わりが、
良好な健康状態を保つためには、重要な事となります。
そんな自律神経ですが、自律神経失調症や、自律神経の乱れに伴う不調、更年期による自律神経の不調など、さまざまな症状をよく耳にします。
鍼治療幸にも、自律神経の不調を訴える方が、大勢いらしています。
まずはじめに、自律神経が原因と思われる症状を、訴えている方の施術は、どのようにおこなうのか、お伝えいたします。
例えば、
動悸の場合は、
心臓 ⇒ 自律神経 ⇒ 頸椎 ⇒脳幹部 ⇒ 視床下部
の順に検査してゆき、症状の元となっているところを探します。
ホットフラッシュ(冷えのぼせ)の場合は、
どこまでが冷えの反応があって、どこからのぼせの反応があるのか、身体の足の方から、脳に向かって調べてゆき、
脊椎のどこのズレが影響しているか調べます。
脊椎のズレが原因で、自律神経の機能が低下している場合が、多く見受けられるからです。
その他にも、細菌やウイルス、黄砂、スギ花粉などの影響も調べます。
インフルエンザなどの影響で、自律神経の機能が低下していたり、バランスが乱れている場合があるからです。
原因が確認出来ましたら、鍼(はり)の施術をおこないます。
詳しくは、当院の施術のページを、ご覧ください。
ここからは、自律神経の働きや、自律神経の不調時に出やすい症状、原因などについてお伝えいたします。
自律神経とは
末梢神経には、
運動神経・知覚神経・自律神経の3つがあります。
その中の自律神経系は、
循環器や消化器、呼吸器など、内蔵の動きや、体温調節・免疫などをコントロールしています。
自分の意思とは無関係に、24時間働き続けている神経です。
自律神経は、
交感神経と副交感神経の2つがあります。
交感神経は、
昼間の活動時に優位になり、精神的や肉体的ストレスがかかったり、緊張したり興奮したりしたときに、汗を出す・心臓の鼓動を早めるなどの、働きをします。
副交感神経は、
安静時などに優位になり、夜間や睡眠時に内蔵の動きを高めたり、修復したりしています。
自律神経の不調で、出やすい症状
体のだるさ・便秘・下痢・頭痛・肩こり・動悸・のぼせ・冷え・しびれ・めまい・生理不順・関節の痛み・発汗・耳鳴り・口や喉の不快感・頻尿・残尿感など
色々な症状がその時々に変化して現れたり、複数の症状が重なることもあります。
交感神経から副交感神経に切り替わる、夕方から急に気分が落ち込む、
逆に、副交感神経から交感神経に変わる、
朝方の4〜5時くらいに、動悸がしたりする人もいます。
その他にも精神的な症状として、
イライラ・不安感・疎外感・落ち込み・やる気が出ない・ゆううつになる・感情の起伏が激しい・あせりを感じるなどの、症状が出る方もいます。
自律神経が不調になりやすい原因は
人間関係や仕事などの精神的ストレス、長時間労働、慢性的な疲労、慢性的な寝不足、騒音、振動、気圧の変化などの、身体的ストレスが原因となります。
また不規則な生活、偏った食事、暴飲暴食なども、
自律神経の乱れにつながります。
女性の方は、
月経前や、更年期で、女性ホルモンが急激に低下すると、
自律神経が乱れやすいです。
ホルモンが影響しているという事は、もちろん血行不良も影響します。
スマートフォンやパソコンなどのブルーライトが、交感神経を刺激して、寝付けない・睡眠の質が下がるなどの
睡眠障害の原因になる事もあります。
そのために寝不足となり、結果として、自律神経に不調をきたしてしまう事もあります。
副交感神経は、
*自立神経失調症とは
特定の疾患名ではなく、体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経の、2つの自律神経の、バランスが崩れた状態を表す名称で、正式な病名としては、定義されていないようです。
原因は、
夜型の不規則な生活や睡眠不足、過度のストレスの長期間の持続などで、一過性に出現する場合。
何らかの身体疾患が原因の場合。
うつ病や不安症などの症状の一部として、症状が出る場合などがあるようです。
鍼治療幸では、脳の機能低下や委縮・変形なども検査して、不安症やうつなどにも対応した、施術を行います。
自律神経が不調かなと思われる時は、まずは、身体的や精神的なストレスを、取り除く、生活習慣を変えるなど、原因と考えられる事を、少しづつでも減らせるように、対策を取ってみてはいかがですか?
身体に良いことの積み重ねが、症状の改善や、好調を維持する事に、つながると思います。
まずは、ご自分で出来そうなことから取り組んでみるのが、良い手なのでは。
ですが、悩まれるのであれば、お気軽にご相談ください。