夏の疲れが抜けにくい理由|身体全体のバランス

2026/08/27

8月も終わりに近づくと

「今年の夏も
そろそろ終わりかな」

と感じることがあります

けれども
実際にはまだ
30℃を超える日が続き

冷房を使う時間も
なかなか短くなりません


朝から身体が重い

休んでも
疲れが戻ってくる


首や肩がすっきりしない

食欲が戻らない


眠ったはずなのに
休んだ感じがしない


夏の前半よりも
むしろ
8月後半になってから
こうした変化を
感じる方もいます


一般に
「夏バテ」
と呼ばれる状態も


一つの原因だけで
説明できるもの
ではありません


長く続いた暑さ
睡眠の変化
食事量の低下
水分不足
冷房
室内外の温度差
活動量の変化

首や肩の緊張


こうした負担が重なり
身体が
回復するための余裕が
少なくなっていることも
考えられます


今回は
なぜ夏の後半になると
疲れが抜けにくく
感じられるのかを


身体全体のバランスから
考えてみます



 

夏の疲れは
「暑かった一日」だけの
問題ではありません


気温が高い環境では


身体は
体内の熱を
逃がすために

汗をかき

皮膚への血流を
増やしながら

体温を一定に
保とうとします


この調整は
一度だけではなく

暑さが続くあいだ
毎日のように
繰り返されます


環境省も
8月を
盛夏の熱中症対策を
特に強める時期として
位置づけています。


つまり
暦の上では
夏の後半でも


身体にとっては
まだ暑さへの対応が
続いている
時期なのです。



そのため
一日休んだだけでは

数週間積み重なった
負担まで
すぐに軽くならない
ことも考えられます


夏の暑さによる
不調全体については
こちらの記事でも
詳しくご紹介しています

夏に体調が
崩れやすい理由|
暑さ・冷房と
身体全体のバランス




「疲れる時間」と
「回復する時間」の
バランス


身体の疲れを考えるとき


負担がかかる時間
だけでなく


回復できる時間
一緒に見ることが
大切です


昼間に暑さで疲れても
夜によく眠れ
食事を取れて

翌日に
身体を休ませる
ことができれば


少しずつ
整えやすくなります


ところが夏は
昼は暑い

夜も暑い

冷房の調整が難しい

食欲が落ちる

休日も暑くて
外へ出にくい


という状態が続きます

つまり

身体へ
負担がかかる時間が
長い一方で


十分に回復する機会を
作りにくい
季節とも
考えられます


 

夜の暑さが
回復を妨げることも


睡眠は

日中の活動を終え
身体を休ませるための
大切な時間です


しかし夏は
夜になっても
室温が下がりにくく


寝つけない
夜中に目が覚める
冷房が切れると暑い

冷房をつけたままだと寒い


という状態に
なりやすくなります


厚生労働省の
「健康づくりのための
睡眠ガイド2023」でも、

夏は寝室の室温が上がると
睡眠時間が短くなり、
睡眠効率も低下することが
示されています。


眠っている時間
だけではなく


朝に
「休んだ感じがするか」
という感覚も
確認してみてください


睡眠の浅い状態が
何週間も続けば


昼間の疲れを
翌日へ
持ち越しやすく
なることも
考えられます



 

食欲が落ちた状態も
積み重なります


夏の初めは

一日くらい
食欲がなくても

それほど気にならない
かもしれません


しかし
朝食を取らない
昼は麺類だけ
夕食も少ない
冷たい飲み物で
お腹がいっぱいになる

という状態が続けば

食事全体の
量や内容が
少しずつ
変わっていきます


身体は
活動するときだけでなく
休んで回復するときにも
エネルギーや栄養を
必要とします


一度にたくさん
食べようとする必要は
ありません


食欲が少ないときは

量を分ける
卵や豆腐を加える
果物や乳製品を利用する

具のある汁物を取り入れる

など

食べられる物から
少しずつ
整えてみてください


 


水分不足は
「強い喉の渇き」
だけでは分かりません


夏は汗によって
身体から水分が
失われやすくなります


一方で
冷房の効いた
室内にいると

汗をかいている感覚が
分かりにくい
こともあります


厚生労働省は
室内でも屋外でも
喉の渇きを
感じる前から

こまめに水分を取る

ことを勧めています。


一度に大量に
飲むのではなく

少量ずつ取ることを
意識してみてください


なお
心臓や腎臓などの病気で
水分や塩分について
医師から指示を
受けている方は

その指示を優先してください



 

冷房は必要ですが
「冷え」が重なることも


厳しい暑さの中では
冷房を我慢する
必要はありません


室内でも
熱中症は起こるため

適切に冷房を
使うことが大切です。


ただし
冷たい風が


背中
足元

などへ
長時間当たり続けると


寒さやこわばりを
感じる方もいます


さらに
外は30℃を超える暑さ
室内は冷房
電車や店舗も冷房

という環境を

一日の中で
何度も
行き来することが
あります


冷房が悪いのではなく
暑さを避けながら
冷やしすぎないよう
調整することが大切です


薄手の羽織りを使う

風向きを変える

同じ場所へ
風を当て続けない


といった
小さな工夫でも
調整しやすくなります


 

自律神経だけで
全てを説明しないことも
大切です


夏の体調不良では

「自律神経の乱れ」
という言葉がよく使われます

確かに自律神経は
発汗
血流
消化

睡眠と覚醒など

身体のさまざまな働きと
関係しています


ただし
夏の疲れを
自律神経だけの
問題として
説明するのは
十分ではありません


睡眠
食事
水分
暑さ
冷房
運動量
姿勢

精神的な疲れ

こうしたものが
同時に
影響していることも
考えられます


そのため
一つの原因を探すより

今の生活の中で
何が重なっているのかを


身体全体から
確認する視点が
大切です



 

首の状態も
身体全体を見る
手がかりの一つです


鍼治療幸では

首や後頭部の状態を
大切な確認場所の
一つとして見ています


ただし
「首が悪いから
すべての不調が起きる」

という考え方では
ありません


首は
頭を支え
肩や背中とつながり

姿勢や呼吸の影響も
受けやすい場所です


夏は
冷房の風を受ける

スマートフォンを
見る時間が長くなる


外出が減って
同じ姿勢が続く


寝苦しく
枕の上で何度も
寝返りをする


といった変化も
重なります


首や肩の状態も
確認しながら


睡眠
食事
冷え
活動量

疲労の積み重なり

一緒に見ることが
大切です


首と身体の働きについては
こちらの記事でも
詳しくご紹介しています

自律神経の乱れと
首の深い関係



 

梅雨から続いている負担も
考えてみます


夏の疲れは

7月や8月だけに
始まったとは
限りません


梅雨には
湿度
気圧
寒暖差
日照時間の変化

などがあります

その後
急に暑くなり
冷房を使う生活へ
変わります


つまり
身体にとっては

梅雨から真夏へ
環境の変化が
何週間も
続いてきたとも
考えられます


梅雨の時期から
調子が戻りきらないまま

夏へ入った方では

8月下旬になって
疲れを強く感じることも
考えられます

梅雨に体調が崩れやすい理由|
身体全体のバランス


湿度と身体の関係については
こちらも参考にしてください

湿度が高くなると
体調が崩れやすいとき

首と自律神経の関係

 




夏の終わりこそ
急に頑張りすぎない


少し涼しい日が出てくると

「やっと動ける」

と感じることがあります

そこで

たまっていた家事をする
長時間外出する
運動を再開する

予定をまとめて入れる

ということも
あると思います


しかし
身体の疲れが
残っている状態では


気温が下がっただけで
すぐ元の状態へ戻るとは
限りません


涼しい日ほど
急に活動量を
増やしすぎないことも
大切です


少し歩く
軽く身体を動かす
早めに休む
食事を整える

睡眠時間を確保する

といったことから
戻してみてください



 

身体全体のバランスを
整えるために


夏の疲れが
抜けにくいときは


特別なことを
一つ行うより


毎日の基本を
少しずつ戻す方が
続けやすくなります


暑さを我慢しない

冷房を適切に使う

水分をこまめに取る

食事量が少ないときは
回数を分ける


朝の時間を
大きくずらさない


夜更かしを続けない

涼しい時間に
軽く身体を動かす


長時間
同じ姿勢を続けない


疲れている日は
早めに休む


全部を完璧に
行う必要は
ありません


今の身体にとって
負担になって
いるものを

一つ減らすところから
始めてみてください


 

強いだるさを
「夏バテ」だけと
思わないでください


夏の終わりに
疲れていると


「夏バテだから」
と考えやすく
なります


しかし

めまい
立ちくらみ
頭痛
吐き気
強い倦怠感
大量の発汗
筋肉のこむら返り

普段と様子が違う

といった症状は
熱中症でも
みられます。


このような変化を
感じたときは


まず涼しい場所へ移り
衣服を緩め
身体を冷やします

自分で水分を飲めない

意識がない

呼びかけへの
反応がおかしい


その場合は

すぐに救急車を
呼ぶ必要があります。



 

鍼治療幸では
身体全体から確認します


夏の疲れが抜けないとき


疲労感だけを見ても
背景が
分かりにくい場合が
あります


鍼治療幸では
症状を感じている
場所だけではなく


全身230か所以上を
確認しながら


身体のどこに
負担がかかって
いるのかを
ていねいにみています


首や後頭部
だけでなく

睡眠
呼吸
冷え
姿勢
身体の使い方

疲れの積み重なりなど

身体全体の
つながりから
手がかりを探します


すぐに一つの原因へ
決めつけるのではなく


今の身体が
どのような状態なのかを

一緒に確認することを
大切にしています


具体的な
「夏の疲れ」
については
こちらの記事が
参考になれば幸いです

夏の疲れが抜けにくいとき|
体全体のバランス


疲れがたまり始める
時期については
こちらで
ご紹介しています

冷房や暑さで
疲れがたまるとき|
体全体のつながり



 

まとめ


夏の疲れが
抜けにくい背景には


暑さだけではなく

何週間も続いた
体温調整


睡眠の浅さ

食事量の変化

水分不足

冷房

生活リズム

首や肩の緊張


活動量の変化

などが
重なっていることも
考えられます


だからこそ
一つの原因だけを
探すより


身体全体と
毎日の過ごし方を
一緒に見ることが
大切です


8月が終わりに近づいても
まだ暑さが続く時期です

無理に夏を
乗り切ろうとせず

休む
眠る
食べる
水分を取る
少し身体を動かす

という基本を

今の身体に合わせて
少しずつ
整えてみて
ください

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鍼治療幸
はりちりょうさち
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